[原子力産業新聞] 2007年3月29日 第2373号 <3面> |
米ノースカロライナ州公益事業委員会 新規計画コストの回収を認可ノースカロライナ州公益事業委員会は20日、デューク・エナジー社が計画する新規原子力発電所(ウィリアム・ステイツ・リーV)建設プロジェクトに関し、プロジェクト・コストの回収を認める決定を下した。 これはプロジェクトが頓挫した場合でも、プロジェクトにかかったコストを8,750万ドルを上限に、将来の電気料金に上乗せすることを認めるもので、電力会社にとっては積極的にプロジェクトを推進する強いインセンティブとなる。 デューク・エナジー社は昨年9月、1億2,500万ドルのプロジェクト・コストの回収を認めるようノースカロライナ州公益事業委員会に申し入れていた。今回ノースカロライナ州公益事業委員会は、同州分として8,750万ドルのプロジェクト・コストの回収を承認。残りの3,750万ドルはサウスカロライナ州が負担すべきとの見解を示した。 サウスカロライナ州チェロキー郡に建設が計画されているウィリアム・ステイツ・リーV発電所は、ウェスチングハウス社製のAP1000×2基から構成される。 デューク・エナジー社とサザン・カンパニーが共同所有者となり、デューク・エナジー社が単独で運転する計画だ。2008年に建設・運転一体認可(COL)の申請を予定しており、早ければ2016年にも初号機が運開する見通しとされている。 なおノースカロライナ州以外にもフロリダ州、ジョージア州、インディアナ州などで、電力会社のプロジェクト・コストの回収が認められている。 |