[原子力産業新聞] 2007年4月5日 第2374号 <1面> |
日本原燃 アレバとも組み参加へ 米国GNEPに積極対応日本原燃は3月29日、米国のGNEP構想の統合原子燃料取扱センター(CFTC)の「トラック1」への参画に向け、フランスのアレバ社が米国原子力企業2社と組織しているチームに、イコール・パートナーとして加わることに合意したと発表した。 同社は昨年9月に、日本原子力研究開発機構と10社による日本連合の関心表明(EOI)にも参加しており、今回のアレバ社を中心としたチームへの参加によりGNEP構想への参画に向け、より幅広い機会を得ることになる。同社では、今回の参加によりチームに提供する技術情報で、原子力機構などと協議が必要なものは個別に協力協定を締結する。 アレバ社を中心とするチームは原子力施設の設計・運転などの業務を行うワシントン・グループと、商業用原子力施設を所有し運転するBWXテクノロジーズ社が参画している。商業用の再処理・燃料製造の最新技術を主軸に使用し、軽水炉の使用済み燃料を数百d/年で再処理、燃料を製造するCFTCの「トラック1」への参画を目指す。原燃では混合脱硝や保障措置などの平和利用技術、廃棄物処理をはじめとする環境技術などで貢献したいとしている。同計画は2010年頃建設開始、20年頃運転開始を想定する。 GNEP構想では先進燃焼炉(ABR)とCFTCの建設を計画。ともに現有技術を多用し短期計画の「トラック1」と次世代技術を展望し長期計画の「トラック2」を並行して進める。 |