[原子力産業新聞] 2007年4月12日 第2375号 <3面>

リトアニア 160万kW級2基を建設へ

リトアニア議会(セイマス)は5日、新規原子力発電所の建設計画を承認し、建設が正式に決定した。

既存のイグナリナ原子力発電所サイトに、160万kW級原子炉を2基建設する計画で、出資比率は、立地国であるリトアニアが34%で、エストニア、ラトビア、ポーランドが22%ずつ。2015年の運開を目指している。

また議会は、2009年末に早期閉鎖されるイグナリナ2号機について、「閉鎖による影響は計り知れず、新規原子力発電所が運開するまで2号機の運転を延長するべきだ」と主張している。

リトアニアとEUは、EU加盟の条件としてチェルノブイリ原子力発電所と同型の軽水冷却黒鉛減速炉(RBMK)であるイグナリナ1、2号機の閉鎖で合意している。すでに2004年12月にイグナリナ1号機(RBMK1500、150万kW)を閉鎖。2号機(同)も2009年末での閉鎖が予定されているが、リトアニア国内では2号機閉鎖の及ぼす影響を懸念する声が高まっている。


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