[原子力産業新聞] 2007年4月12日 第2375号 <3面>

アルストム、ロシア進出 タービン製造で合弁会社

フランスの重電メーカー・アルストム社とロシアのアトムエネルゴマッシュ社は2日、原子力発電所向けの蒸気タービンを製造する合弁会社を設立することを発表した。

ロシアに設立される新合弁会社は、原子力発電所の新規建設が加速する同国内市場だけでなく、ロシア製原子力発電プラントの海外入札への参加も視野に入れている。

合弁会社はモスクワ南部のポドルスクに本社を置き、資本金2億ユーロ。資本比率はアトムエネルゴマッシュ社が51%、アルストム社が49%。ポドルスクのアトムエネルゴマッシュ社サイト内にある建屋を使用し、アルストム社の「アラベル蒸気タービン発電機」(高出力・高効率な低速タービン)を製造する。

アトムエネルゴマッシュ社はTVEL社の100%子会社で、昨年3月に発足。原子力発電プラントの機器供給を行っている。アルストム社からの技術移転により、スケジュール通りのタービン製造だけでなく、発電機器製造分野の強化も期待されている。


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