[原子力産業新聞] 2007年4月19日 第2376号 <3面>

パリセード、売却が決定 NRCが運転認可移管を承認

米原子力規制委員会(NRC)は6日、パリセード原子力発電所(PWR、83万kW)の運転認可の移管を承認した。

同発電所を所有するコンシューマーズ・エナジー社は昨年7月、同発電所をエンタジー社へ3億8,000万ドルで売却することを決定。コンシューマーズ・エナジー社とニュークリア・マネージメント社(運転者)は昨年8月、運転認可の移管をNRCへ申請していた。これでエンタジー社は、米国内12基の原子力発電所を所有・運転することになる。

3億8,000万ドルの内訳は、プラント自体が2億4,200万ドル、原子燃料が8,300万ドル、関連資産が5,500万ドル。すでに閉鎖されているビッグロックポイント発電所(BWR、7万5,000kW)の使用済み燃料中間貯蔵施設も今回の売却対象に含まれ、エンタジー社が管理責任を負う。

パリセード発電所はコンバッション・エンジニアリング(CE)社製PWRで、1971年末に営業運転入り、2002〜05年の平均設備利用率は89%。エンタジー社はCE社製PWRをすでに2基所有・運転しており、運転管理ノウハウも十分に持っている。

なお、ニュークリア・マネージメント社は2005年3月、NRCに運転認可延長(20年間)を申請。今年1月17日に、2031年3月までの運転認可延長が承認されている。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.