[原子力産業新聞] 2007年4月19日 第2376号 <4面>

第40回原産年次大会 【セッション1】「拡大する世界の原子力発電と原子力産業メインプレーヤーの展望」

セルゲイ・キリエンコ・ロシア連邦原子力庁(ロスアトム)長官

ロシアでは09〜10年には電力不足の事態が到来する。燃料も、もっと開発していかねばならないし、人員の配置も考えねばならない。

原子力発電電力量シェアを、現状の15%から、将来的には30%に拡大したい。原子力発電所の運転開始ペースを、12年以降は毎年2基。15年以降は毎年3基、その後は毎年4基にして、今後20年間で42〜68基の原子力発電所を建設したい。

11年1月から電力を完全に自由化する。国の電気は自由価格で販売され、燃料間の競争が行われる。自由化は現在も段階的に行われており、11年に完了する。軍事と民需の分離も進行中だ。

原子力開発を支援するために、08年から15年までに500億ドルを支出する予定だ。また法的基盤としては、核物質、核施設の民間企業や外国資本による所有を可能にする。この法律は今年2月に採択された。


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