[原子力産業新聞] 2007年4月19日 第2376号 <5面>

第40回原産年次大会 【セッション2】「今後、原子燃料は安定的に供給されうるか」

ジェイ・セイヤー・米原子力エネルギー協会副理事長

米国の原子力発電増強で今後、最も重要な部分は、新設によるものだが、現在計画中の最大33基の原子力発電所全てが建設・運転となると、ウラン資源の需要はさらに3分の1ほど増加する。ある調査によると03年初頭の10ドル/ポンドから07年3月には95ドル/ポンドと、ウラン相場がここ数年急騰していることから、米国でもいくつかのウラン鉱山開発プロジェクトが動きつつある。転換については、36%が国内でまかなわれ、64%を輸入に頼っている。イリノイ州にプラントがあり、今後10年間で生産量を1万2,000トンから1万8,000トンまで増強したい。ウラン濃縮は、国内需要の約50%が米USECの生産、ロシア高濃縮ウラン、備蓄によるもので、URENCOからの輸入が46%となっている。パデューカにある国内唯一のガス拡散濃縮プラントに続く3プラントが計画されており、09年以降に操業開始する。軽水炉燃料加工需要は2,100トンで、世界の約3分の1を占めており、4か所の加工工場で計3,400トン/年製造し、日本にも輸出している。


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