[原子力産業新聞] 2007年4月26日 第2377号 <1面>

東洋町新町長 文献調査応募の撤回申し入れ

高レベル放射性廃棄物処分場調査候補地への文献調査に応募した高知県の田嶋裕起・東洋町長が辞任して行われた出直し選挙で、22日に投開票が行われ、文献調査に反対する元室戸市議の新人、沢山保太郎氏(63)が前町長の田嶋裕起氏(64)を大差で破り初当選した。沢山新町長の任期は4年。

沢山氏は選挙中から「文献調査への応募は白紙撤回する」と町民に訴えてきており、23日に初登庁した同町長は事業実施主体の原子力発電環境整備機構(NUMO)宛に正式な撤回申し入れ書を送付した。

国は地元の意思を尊重する方針で、東洋町は文献調査に全国で初めて正式に応募した地点だったが、経済産業省の実施許可が出された段階で、NUMOによる実際の調査作業が始まる予定だった5月を前に、計画がついえる見通しとなった。

〈開票結果〉
当 沢山保太郎1821
  田嶋 裕起 761
 (有権者数2934人。 投票率89.26%)


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