[原子力産業新聞] 2007年4月26日 第2377号 <3面>

「メガトンからメガワット計画」 米ロ 6割まで完了

USEC社は16日、「メガトンからメガワット計画」について、300トンの高濃縮ウランの処理を達成したと発表した。これは核弾頭1万2,000発分に相当する。

「メガトンからメガワット計画」は、1993年の米国、ロシア両政府間で取交わされた核弾頭解体に関する合意に基づくもので、ロシアの余剰核弾頭を低濃縮ウランに希釈・加工して原子力発電所の燃料として利用するプロジェクト。2013年までに高濃縮ウラン500トン(核弾頭2万発相当)を処理する計画だ。

米国側はUSEC社が、ロシア側はテクナブエクスポルト社(TENEX)が代表しており、USEC社は昨年末までに計46億ドルをTENEXに支払っている。


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