[原子力産業新聞] 2007年5月10日 第2378号 <3面>

露AEP設立で大統領令 国営原子力企業 来年1月にも発足へ

ロシアのV.プーチン大統領は4月27日、原子力産業複合体であるアトムエネルゴプロム(AEP)設立に関する大統領令に署名した。大統領は今年2月、AEP設立を目指す原子力産業再編法案に署名していた。AEPは来年1月の発足が予定されている。

AEPは持ち株会社として、民生分野原子力産業事業者の経営部門を統括する統合組織となる。ウラン鉱山開発・燃料加工・発電・機器製造から核燃料サイクルに至るまで、民生用原子力分野の国内全組織の株式を保有する。AEPの全株式は政府が保有し、移転・売買・譲渡は法律で禁じられている。

AEPは、@アトムエネルゴマッシュ(AEM)=原子力発電プラントの機器製造Aアトムストロイエクスポルト(ASE)=国外向け原子力発電プラントの機器製造Bロスエネルゴアトム(REA)=原子力発電所の運転Cテクナブエクスポルト(TENEX)=ウラン鉱山開発、濃縮DTVEL社=ウラン鉱山開発、燃料加工──の5社が構成母体となる。

REA以外の4社は、すでに株式会社化されている。REAもAEPの傘下入りするまでに株式会社化される予定だ。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.