[原子力産業新聞] 2007年5月17日 第2379号 <3面>

米ルイジアナ州 プロジェクト・コストの回収を承認

ルイジアナ州公益事業委員会は1日、エンタジー社の新規建設プロジェクトについて、プロジェクトが途中で頓挫した場合でも、掛かったコストの回収を認めることを決定した。

原子力発電の建設プロジェクトは巨額の投資を必要とするため、エンタジー社はリスク回避の観点から、こうしたプロジェクト・コストの回収を認めるよう、州当局に要望していた。

公益事業委員会は今回、州内に建設される原子力発電所を対象に、プロジェクト・コストを電力料金に課金することを承認。エンタジー社に対して経済的支援措置を打ち出し、同社のリバーベンド原子力発電所への増設プロジェクトの実施を強く働きかけた。

エンタジー社はこのほかにも、ルイジアナ州に隣接するミシシッピー州のグランドガルフ原子力発電所への増設プロジェクトを掲げている。いずれのプロジェクトも、実際に建設するかどうかの最終判断は保留されているが、採用炉型はESBWRに決定しており、今年から来年にかけて建設・運転一体認可(COL)を米原子力規制委員会に申請する予定だ。


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