[原子力産業新聞] 2007年5月24日 第2380号 <2面>

四国電力 MOX品質保証監査を実施

四国電力は、伊方発電所3号機で使用するMOX燃料の品質管理に万全を期すため、今月から7月にかけて三菱重工業やフランスのメロックス社において品質保証システム監査を実施する。

同社は昨年11月にMOX燃料加工に関する契約を三菱重工と締結、現在、フランスのメロックスMOX工場での加工に向けた準備を進めている。

今回の品質保証システム監査は、三菱重工では燃料設計・部材調達などについて今月22日と23日に実施、メロックス社では燃料加工について7月2日から6日までを予定。部材調達先の三菱原子燃料でも6月7日と8日に予定している。

四国電力では、メロックス工場での加工期間中は、自社の社員が同工場に常駐し加工状況などを確認するとともに、ペレット加工や燃料集合体組立といった工程毎の監査を実施する体制で臨む方針。

さらにこうした同社のフランスでの品質保証活動に対し、第三者機関としてフランスの検査認証機関であるビューローベリタス社の評価を受ける。ビューロー社は創業180年の世界的な検査認証機関で、原子力関連設備・原子燃料製造における技術監査、立会検査でも豊富な経験を有する。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.