[原子力産業新聞] 2007年5月24日 第2380号 <3面>

米電力会社 ユッカマウンテン必要性に疑問符

デューク・エナジー社原子力部門の最高責任者(CNO)であるH.バロン氏はこのほど、米国輸送協議会(USTC)の年次大会で講演し、「ユッカマウンテン計画の実施にこだわらない」との認識を示した。

バロン氏は使用済み燃料の再処理路線の重要性を強調。「ユッカマウンテン最終処分場は、軍事核廃棄物など再処理不能な廃棄物の処分に限定するべき」とした。

また、米国における原子力発電開発とユッカマウンテン処分場計画の進展をリンクさせる考え方を否定。あくまでも私見としながらも、「原子力発電開発にとって、ユッカマウンテン計画は必ずしも必要ではない」と断言。ユッカマウンテン処分場よりも、ガラス固化体貯蔵施設の立地が必要との考えを明らかにした。


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