[原子力産業新聞] 2007年5月31日 第2381号 <2面>

六ヶ所総点検 耐震設計ミスなど審議 次回会合で結論

総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会の六ヶ所再処理施設総点検に関する検討会(主査=神田啓治・エネルギー政策研究所長)は28日、第23回会合を開催、燃料取扱装置及び第1チャンネルボックス切断装置に関する耐震計算の誤りなどについて審議した。

この誤りは、同装置を受注した日立製作所の協力会社が耐震計算を行った92年頃、入力データの固有振動数を固有周期で入力するというミスにより発生。今年4月、新耐震指針に対応し、既設設備の耐震安全性を再評価する作業で発見された。同検討会では日本原燃と日立が誤り発生の詳細過程、再発防止策、水平展開などを説明した。

日本原燃は、すでに経産省に耐震性向上のための補強工事の許可申請を提出。同委員会は来月13日の会合で審査状況も踏まえ、この問題に対する品質保証体制の評価を示す予定。


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