[原子力産業新聞] 2007年5月31日 第2381号 <2面>

06年度エネ白書を閣議決定 原子力に多くのスペース割く

政府は25日、06年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書)を閣議決定した。原子力について立国計画の進捗状況、世界各国の推進策、発電設備の総点検に関する評価と今後の対応など多くのスペースを割き、豊富な内容を盛込んだ。

同白書は第1部「エネルギーを巡る課題と対応」、第2部「エネルギー動向」、第3部「06年度においてエネルギー需給に関して講じた施策の概況」の3部構成。

課題と対応の中のエネルギーを巡る環境の変化と各国の対応では、各国のウラン資源確保戦略、原子力推進策、原子力プラントメーカーの再編の状況を示すとともに、新たな戦略的取組みにおいて原子力立国計画の政策方針や具体的アクションを示した。併せて総点検に関しても、その狙いと今後の対応策などを詳細に解説している。

エネルギー動向では核燃料サイクルの現状など、施策の概況では多様なエネルギー開発・導入の第1に原子力を掲げ、原子力の意義、安全確保と安心の醸成など約20ページのスペースを割いて、各政策の必要性や進捗状況について詳細に紹介した。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.