[原子力産業新聞] 2007年6月14日 第2383号 <3面>

マグノックス部門を売却 米エナジー・ソリューションズ社に

英原子燃料会社(BNFL)は7日、ブリティッシュ・ニュークリア・グループ社(BNG)のマグノックス部門を米エナジー・ソリューションズ社に売却することを発表した。

売却されるのは「原子炉サイト管理会社(RSMC)」の全株式。RSMCはマグノックス・エレクトリック社を傘下に収めている。

マグノックス・エレクトリック社は10原子力発電サイトのサイト認可保持者として、運転およびデコミを担当している。うち8サイトでデコミ作業が進行中。運転中のサイトはオールドベリー(23万kW×2基)とウィルファ(56万5,000kW×2基)の2サイトのみで、それぞれ2008年、2010年に閉鎖する予定だ。

2サイトの閉鎖作業および全サイトのデコミ作業は、サイト所有者の英原子力廃止措置機関(NDA)との契約に基づいて実施されるが、契約総額は3億5,000万ポンドと見積もられている。

エナジー・ソリューションズ社は昨年2月に、BNGアメリカ社(BNGの米法人)を5,000万ポンドで買収している。今回のマグノックス部門買収では、エンジニアリング大手の米ジェイコブス社に競り勝った。


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