[原子力産業新聞] 2007年6月21日 第2384号 <2面>

INES 志賀1臨界事故は評価2と判断

経済産業省は15日、先般の発電設備総点検で明らかになったトラブル事案3件のINES評価を、本年2月以降の事象5件の評価と合わせて発表した。

99年に発生した北陸電力志賀1号機の臨界事故は「2」(異常事象)と評価された。

この他、日本原子力発電敦賀2号機の「化学体積制御系統配管からの漏洩」(96年)と東北電力の女川1号機の「原子炉停止操作中における中性子高に伴う原子炉自動停止」(98年)は、それぞれ「1」(逸脱)となった。原子力安全基盤機構の国内トラブルデータベースによると、INES導入の92年8月以降で、原子力発電所のトラブルで「2」の評価がつくのは初めて。

総点検で経産省が4月に示した評価は、北陸電力と原電の事案が最も重い「T」、東北電力の事案が「U」であった。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.