[原子力産業新聞] 2007年6月21日 第2384号 <2面>

北陸電力 総点検に対応 保安規定変更を申請

北陸電力は13日、原子炉等規制法に基づき、志賀原子力発電所の保安規定の変更認可を経済産業大臣に申請した。

総点検調査結果に関する行政処分として指示を受けた先月7日付けの保安規定の変更命令や組織改正に対応するもの。

変更命令への対応では、経営責任者(社長)の関与、原子炉主任技術者の位置付け、想定外の制御棒の引抜けの扱い、作業手順書等の遵守と関係者の徹底、アラームタイパーの保存(10年間)などを実施する。社長の原子力安全の確保に対する関与の強化とともに、所長は重大事象が発生した場合、社長に直ちに報告することとした。

主任技術者は、支配人以上とし同技術者の職務に専任し、異常の発生および保安の監督状況を社長に報告する。

組織変更は原子力本部や品質管理部の設置、発電所と原子力部の業務分担見直し、購買部の分離改組などを実施する。本部の設置により本部長が原子力部と発電所を直接的に指導・統括、本店に品質管理部を設置することで同管理部長は品質マネジメントにおける監査業務を統括する。

また、運転基本計画などの一部業務を発電所から原子力部に移管する。


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