[原子力産業新聞] 2007年7月5日 第2386号 <2面>

青森県委員会が初会合 人材育成等を検討

六ヶ所村に核融合研究センターが設置されるのに合わせて、青森県は県内に原燃サイクル施設、原子力発電所などが立地している特性を活かし、六ヶ所村を中核とする原子力分野での人材育成や研究開発の拠点化作りに乗り出すことを決め、2日に青森市内で第1回青森県原子力人材育成・研究開発推進構想検討委員会(委員長=田中知・東京大学大学院教授)を開いた(=右上の写真)。

委員会は東大、京大など原子力工学系をもつ大学や県内の弘前大、八戸工大、文科省、経産省、青森県、六ヶ所村、原子力機構、電事連、原産協会、日本原燃など産官学の幅広い機関で構成。今年中に大学連合、研究機関との連携による人材育成・研究開発の推進のための内容、実施の仕組み、制度上の課題、財源などの報告書を取りまとめる。

人材育成では、原子力関連の主要大学・県内大学が参画して原子力関連の研究科の設置、研究機関における単位履修、関連企業でのインターンシップ、サマースクールなどが検討される。また研究推進では、特に核融合関連の最先端の研究施設を中核として研究拠点化を目指す案も考えられている。

また県では、この構想を実現し、県下の経済の活性化にもつながると期待する。


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