[原子力産業新聞] 2007年7月5日 第2386号 <2面>

女川1号が原子炉を再起動 弁棒は疲労破壊

東北電力は3日、高圧注水系第一試験用調整弁の弁棒などの折損により、原子炉を停止していた女川原子力発電所1号機について、原因と対策を終了し、原子炉を起動した。

折損は弁棒と平行ピンで発生、破断面には疲労破壊で特徴的に見られるしま模様を確認した。同社では、定期試験時に30%程度の開度で同弁を運用していたため、絞られた流れにより振動が発生、弁棒に大きな力が働いたと判断。同弁を取替え、開度の運用を40%程度に変更した。また他の弁も調査したが異常はなかった。

保安院も同日、同社のこうした原因調査と対策について、妥当と判断したと発表した。

同1号機は今年5月21日に約1年9か月ぶりに発電再開に向けて原子炉を起動したが、同弁のトラブルにより翌22日に原子炉を停止していた。


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