[原子力産業新聞] 2007年7月5日 第2386号 <2面>

日本原燃の前期 兒島社長が会見 売上げ3,180億円

日本原燃の兒島伊佐美社長は6月28日、青森市内で定例会見を行い、06年度決算(3月期)やアクティブ試験の状況について説明した。

それによると06年度の売上高は3,180億円となり、前期に比べ2,120億円の増収。アクティブ試験を昨年3月31日から開始し、再処理事業の売り上げが大幅に伸びたことによる。売上げ原価は2,544億円、前期に比べ1,807億円増加した。売上げ総利益は636億円、営業利益は490億円、経常利益は279億円で前期に比べ264億円の増益、当期純利益は190億円となった。06年度末での累積損失は380億円となり、17年度末の571億円からはかなり減少した。

再処理工場は、アクティブ試験第3ステップが4月26日に終了して以降、システムを負圧かつ一定温度以下に保つことや、排気からの放射性物質の除去、放出の監視など、工場全体を安全・安定した状態に保っていると説明。一部耐震強度の見直しなどで、第3ステップの計画が遅れるなか、今年秋以降に予定していたボイラーなどの機器や温度・圧力を測る計装系の点検などを一部前倒しで実施している、とした。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.