東芝　カザフ国有公社へ　米ＷＨ社株１０％譲渡で協議中

東芝は７日、同社が７７％を保有する米ウエスチングハウス（ＷＨ）社の株式について、１０％程度をカザフスタンの国有原子力公社であるカザトムプロム社に譲渡する協議を進めている、と発表した。

東芝は今年４月、甘利明経産相や電力会社、商社などによるカザフスタン訪問団に加わり、カザトムプロム社と原子力産業分野での協力に合意した。今回の協議はこの合意に基づくもので、東芝では、「最終的に確定していないが協議を進めており最終的に確定次第、速やかに公表する」としている。

カザトムプロム社はカザフスタンの豊富なウラン資源を一手に扱う国有企業で、今回の協議が合意されれば、原子力プラント事業にも進出することになる。同社はウラン資源から燃料加工、プラント機器まで原子力の総合企業を目指している。

現在、ＷＨへの出資比率は東芝７７％、米国ショー・グループ２０％、石川島播磨重工業３％となっている。