[原子力産業新聞] 2007年7月12日 第2387号 <3面>

米プログレス・エナジー社 フロリダ州で レビー郡のサイトにAP1000を採用

プログレス・エナジー社は10日、フロリダ州レビー郡のサイトの炉型をウェスチングハウス社製AP1000(出力110万kW)に決定した。同社は昨年12月、原子力発電所2基の新規建設予定サイトとして、フロリダ州レビー郡のサイトを選定していた。

AP1000の選定理由として同社は、「設計やエンジニアリング面での簡素化が、プラントの信頼性向上と建設コスト削減に寄与している」と強調している。

同社によると、原子力規制委員会(NRC)への建設・運転一体認可(COL)の申請時期は、2008年を予定。実際に建設するかどうかは、NRCの承認だけでなく、電力需要予測、経済状況などを総合的に勘案して決定するとしている。

建設する場合、NRCによるCOL承認後、早ければ2010年からサイト整備を開始し、2012年に着工。2016年には1基目が運転を開始する予定だ。初号機の建設コストは25〜35億ドルと見積もられている。

レビー郡のサイトは、同社のクリスタルリバー原子力発電所の北東13kmに位置し、既存の送電網へのアクセスも容易だ。サイトでは現在、環境影響評価等の詳細なサイト評価が実施されている。

同社は一昨年11月、フロリダとカロライナの2エリアを対象としたCOLを申請する方針を正式にNRCに通告しており、昨年1月にはノースカロライナ州のシアロンハリス・サイトへの2基増設プロジェクトを明らかにしている。同サイトもAP1000を採用する。


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