[原子力産業新聞] 2007年7月26日 第2389号 <2面>

東電 全基の最大加速度を公表

東京電力は19日、新潟県中越沖地震の際に取得された柏崎刈羽原子力発電所全号機の最大加速度を発表(=表)した。

7基のうち南北方向、東西方向ともに最大の加速度を観測したのは1号機だった。

同発電所では従来から1、5、6号機に設置した地震計合計67台で観測していたが、04年の新潟県中越地震を踏まえ、今年4月に全号機に新設の地震計を合計30台増設した。

併せて同社は今回の本震の観測記録において1、5、6号機の地震動波形のデータを消失したことも発表した。多くの余震で転送前に余震データが本震データを上書した。ただ最大加速度は消失しておらず、新設地震計は記録していることから地震動の解析は十分可能としている。

また同社は19日、最新の震源位置情報に基づいて、同発電所から震央までの距離を16km(前は9km)、震源までの距離を23kmに変更した。


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