[原子力産業新聞] 2007年8月9日 第2391号 <1面>

調査対策委 現地で第2回会合 地震影響現場も視察

総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会の「中越沖地震における原子力施設に関する調査・対策委員会」(委員長=班目春樹・東京大学工学系研究科教授)の第2回会合が8日、柏崎刈羽原子力防災センターで開かれた(=写真)。

同委員会は今回、先月末から現地に駐在する武黒一郎・東京電力副社長らから、地震による柏崎刈羽原子力発電所の影響への対応状況について説明を受けるとともに、今後の検討に資するため、現場の視察も合わせて行った。

視察後、会合が再開され、前回に設置が決定された「中越沖地震における原子力施設に関する自衛消防及び情報連絡・提供に関するWG」、「運営管理・設備健全性評価WG」、および「耐震・構造設計小委員会」での具体的検討項目を確認した。

同委員でもある品田宏夫・刈羽村長からは、「電気を利用する側が原子力についてどれだけ理解しているのか」などと、夏季電力最需要期に向け、原子力発電所停止により大消費地が被るリスクに言及する意見があった。


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