[原子力産業新聞] 2007年8月9日 第2391号 <3面>

米国 エンタジーとGE日立 資機材調達契約を締結

米国第2位の原子力発電事業者であるエンタジー・ニュークリア社は7月31日、米GE日立ニュークリア・エナジー社(GEH)と資機材調達契約を締結したと発表した。

契約内容の詳細は公表されていないが、GEH製ESBWR(革新型単純化BWR)の建設に必要な大型鍛造品や、工程上重要な原子炉やタービンの部品など、調達のリードタイムが長い資機材の確保を狙いとしている。

エンタジー社はグランドガルフ(ミシシッピ州)、リバーベンド(ルイジアナ州)の2サイトを対象とした新規原子力発電所建設プロジェクトを抱えており、いずれもESBWRの採用を決定している。ただし同社は正式な建設決定を下しておらず、今回締結された調達契約は、同社が新規建設を決定した場合に備え、あらかじめ必要な資機材の供給を確保する意味合いを持つ。

米国ではほかにも多くの新規原子力発電所建設プロジェクトが発表されており、それらの建設が具体化すると、資器材の調達はきわめて困難になると考えられている。米電力のドミニオン社も今年5月、今回と同種の資機材調達契約をGEエナジー社(当時)と締結している。


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