[原子力産業新聞] 2007年8月9日 第2391号 <3面>

南ア原子力関係者が表敬訪問 原産協会との関係強化を要望

南アフリカ共和国からPBMR社のJ.マンゲナ国産化推進マネージャー、鉱物エネルギー省のD.クゴモ原子力安全課長らが来日し、7月31日、原産協会を表敬訪問。石塚昶雄・原産協会常務理事らと会談した。

南アは小型高温ガス炉PBMR(ペブルベッド・モジュラー型炉)の実証炉を2009年に着工する計画に加え、100万kW超級の大・中型炉の建設計画も抱えている。後者については今月中にも国際入札が予定されている。

そのため南アは軽水炉の製造・エンジニアリング・建設・運転・保守に精通する日本の産業界との協力に、強い期待を寄せている。現に南アのPBMRプロジェクトでは、三菱重工が炉内構造物とヘリウムタービン発電機、原子燃料工業が燃料製造を担当している。

また南アでは、国営電力会社ESKOM社、PBMR社、ウラン鉱山会社、政府機関、大学などが今年6月、南ア原子力産業協会という組織を設立した。同協会は海外の組織との連携を深める方針で、今回の来日も、日本の原産協会との関係強化を目的の1つとしている。会談では、両者の相互協力と情報交換の活発化が約束された。

一行は今回の来日で、原子力機構のHTTR等も訪問した。


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