[原子力産業新聞] 2007年8月9日 第2391号 <3面>

ブルガリア ベレネ建設計画 共同出資プロジェクトが第2段階

ベレネ原子力発電所への共同出資プロジェクトについて、ブルガリア電力公社(NEK)はこのほど、関心表明書(EOI)を提出した10社すべてが出資資格要件を満たしていることを確認。その上で交渉相手を6社に絞り、10月1日を期限として入札を募集することを発表した。

ベレネ原子力発電所(PWR、100万kW級×2基)の建設再開プロジェクトは、露アトムストロイエクスポルト社を主契約者とし、2008年の建設再開、14年の初号機運開を目指し準備作業が進められている。NEKは今年5月、ベレネ発電所を所有するベレネ電力(BPC)を設立し、BPCへの自己出資比率を51%にすることを発表。残る49%の出資者を募集していた。

NEKはEOIを提出した10社を、@出資限度が49%までA出資限度が25%まで――の2つに分類。今後の交渉相手を、@に分類された仏電力公社(EDF)、ベルギーのエレクトラベル、伊電力公社(ENEL)、独RWE、独Eon、チェコ電力(CEZ)の6社に絞った。

ただしNEKは今後の交渉状況により、Aに分類されたエンデサ(スペイン)、ATEL(スイス)、EGL(スイス)、クメリオ・メッド(ブルガリア)の4社に入札を求める可能性もあるとしている。


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