東芝　ウラン鉱山開発へ　カザフ権益を一部入手　日本メーカーとして初めて

東芝は２０日、丸紅からカザフスタン共和国のウラン鉱山開発・生産プロジェクトに関わる会社の一部株式の譲渡を受け、同プロジェクトに参画すると発表した。わが国の原子力プラントメーカーがウラン鉱山開発プロジェクトに参画するのは東芝が初めてとなる。

このプロジェクトでは、カザフスタン共和国の国有会社であるカザトムプロム社が出資するキズルクム社とバイケン―Ｕ社が南カザフスタンのハラサン鉱山１および２鉱区を新規に開発する。

今年４月、キズルクム社とバイケン―Ｕ社を間接的に保有する会社の株式を、丸紅（所有比率５５％）、東京電力（同３０％）、中部電力（同１０％）、東北電力（同５％）が共同取得し、日本側は２０１４年以降、年間５，０００トンのウラン生産のうちの同２，０００トンを引取る権利を所有した。

今回の東芝と丸紅の契約は、東芝が丸紅所有分の５５％のうちの２２．５％の譲渡を受け、年間最大６００トンの引取り権を取得したもの。なお同プロジェクトは今年中に試験生産を開始する予定。