[原子力産業新聞] 2007年8月23日 第2392号 <1面>

今井会長 福井県知事と会談 全国めぐり9県目

原産協会の今井敬会長は一連の県知事訪問の9県目となる福井県を21日に訪問し、西川一誠・福井県知事(=写真左)と会談した。

今井会長はエネルギー安全保障や環境問題の観点から原子力は必要不可欠とし、さらに高速増殖炉の開発の重要性にも言及し、「もんじゅ」開発の意義を強調、運転再開に向けた知事の理解・協力を求めた。

西川知事は、原子力推進のためには国民からの安全・安心という信頼獲得が不可欠とした上で、「国、電気事業者、関係事業者が、それぞれ役割を明確にし、責任を果たしていくことが重要だ」と述べたあと、地域振興についても意見交換し、産業界の支援を求めた。

今井会長は20日には河瀬一治・敦賀市長とも会談し、同協会が制定した原子力産業安全憲章を各現場の隅々まで普及するよう行動していると説明。河瀬市長は「今回あれだけの地震があっても、基本的な安全部分は守られたということが1つの安心感につながった」と述べた。

同会長は20日に、美浜原子力発電所と高速増殖原型炉「もんじゅ」を視察した。


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