[原子力産業新聞] 2007年8月23日 第2392号 <2面>

電発・大間 2次審査が長期化 着工を再び延期

電源開発は20日、大間原子力発電所(フルMOX燃料、ABWR、138.3万kW)の着工時期を延期すると発表した。原子力安全委員会による2次審査が時間を要しているためで、着工時期などは今後の審査状況を見極めた上で改めて公表するとしている。

同社は昨年10月と今年3月に新耐震指針に対応した地質、地盤、基準地震動などに関する補正書を提出し、着工時期を延期。今年3月以降は、同8月着工予定で準備を進めていた。

同社の中垣喜彦社長は20日に青森県、大間町、佐井村、風間浦村などを訪れて現状を説明、大間町の金澤満春町長は、安全を第一とした早期着工による地域経済への貢献を要請した。

大間原子力発電所の原子炉設置許可申請書の提出は04年3月。経済産業省は05年6月に、原子炉等規制法の許可基準に適合しているとして、原子力委員会および原子力安全委員会に諮問している。


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