[原子力産業新聞] 2007年8月30日 第2393号 <2面>

「もんじゅ」 プラント確認試験を拡充 再臨界を5か月延期

日本原子力研究開発機構は24日、「もんじゅ」の臨界後に行う性能試験の開始予定時期について、従来の来年5月を同10月に変更すると発表した。今月末から開始するプラント確認試験の項目を大幅に拡充し、同試験期間を3か月延長するとともに、同試験後に2か月の準備点検期間を設定した。

「もんじゅ」では、昨年12月に開始した工事確認試験が順調に進捗し、今月30日に同試験を終了、翌31日から臨界前の試験となるプラント確認試験を開始の予定。これまで同試験は来年5月頃に終了予定だったが、検査項目を90から140に拡大、より慎重に性能を確認する。

主な試験変更内容は、@蒸気発生器伝熱管の渦流探傷試験装置による全数の健全性確認A長期保管機器に加え、運転設備についても性能試験の実施B燃料交換後の炉心流量確認の追加――など。

準備点検では制御棒駆動機構の作動確認や系統別に弁や電源などの状況を確認する。

プラント確認試験は燃料取扱い、原子炉の制御と冷却、蒸気発生器監視、放射性物質閉込、非常用電源供給、放射線監視などの機能を確認する。


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