[原子力産業新聞] 2007年9月6日 第2394号 <3面> |
米CPSエナジー、他社プロジェクトに参画も 原子力オプションを検討米テキサス州サンアントニオの公営ガス・電気事業者であるCPSエナジーは8月27日、理事会を開催し、原子力発電設備容量の拡大を検討した。 結論は出ていないが、現在社内の検討チームがコスト等の具体的な数字を算定中で、算定が終了次第、理事会に提出される予定だ。 同社は公営企業であるため、理事会メンバーにはサンアントニオ市長をはじめ、各地区の住民代表も社外理事として名を連ねている。 今回同社は、社内検討チームによる1年にわたる検討結果を、社外理事に報告。M.コターラ執行副社長が、「CO2を排出しない点を考慮すると、長期的には原子力発電コストが最も割安」との見解を示した。 CPSエナジーは、サウステキサス・プロジェクト(STP)原子力発電所1、2号機(出力135万kW級PWR×2基)の株式のうち、40%を所有している。そのためSTPの最大株主であるNRGエナジーが計画しているSTP3、4号機増設プロジェクトに参画するのも1つのオプション、としている。 同プロジェクトは2010年の着工、それぞれ2014年、2015年の運開を目指し、建設・運転一体認可(COL)の申請に向けた準備作業を進めている段階で、採用炉型は135万kW級の東芝製ABWRが有力とされている。 またCPSエナジーは、TXU社が同じテキサス州で計画しているコマンチェピーク原子力発電所(PWR、121万5,000kW×2基)の増設プロジェクトにも関心を示している。同プロジェクトは170万kW級の三菱重工製USAPWRを2基建設するもので、2015〜2020年に初号機の運開を計画している。 |