[原子力産業新聞] 2007年9月6日 第2394号 <3面> |
ロシア レニングラード U期1号機 着工へ 既存炉をリプレースレニングラード原子力発電所サイトで8月30日、レニングラード原子力発電所U期1号機の着工セレモニーが行われ、正式に着工準備作業が開始された。同機は2008年に本格的に着工し、2013年10月の運開を目指す。出力110万kWの最新型VVERであるAES2006を採用する予定だ。 既存のレニングラード発電所(出力100万kWのRBMK1000×4基)は、2019〜2016年に閉鎖される予定で、同U期は既存炉のリプレースという位置づけ。ロシア連邦原子力庁のS.キリエンコ長官は、レニングラード周辺地域の電力需要の拡大を見込み、最終的には計6基をシリーズ建設する可能性も示唆している。 セレモニーにはキリエンコ長官をはじめ、B.グリズロフ連邦下院議長、レニングラード州のV.セルジュコフ知事らが出席。キリエンコ長官は、「安全で経済性の高い新世代の原子力発電所を建設することで、経済成長を可能にし、プーチン大統領が掲げるGDP倍増計画の一助となる」と抱負を語った。 U期1号機の総工費は692億ルーブル(3,135億円)で、2008年には59億ルーブル(267億円)が拠出される。建設の主契約者は、アトムエネルゴプロエクト社だ。 |