[原子力産業新聞] 2007年9月6日 第2394号 <4面> |
【わが国の原子力発電所運転速報】 電力10社の1日電力量は過去最高更新 柏崎停止で、8月利用率66.9%日本原子力産業協会の調べによると、07年8月の国内全17原子力発電所の平均設備利用率は66.9%と、中越沖地震に伴う東京電力柏崎刈羽全機停止の影響を受け、盛夏電力需要期にもかかわらず、低い水準に留まった。8月の設備利用率が7割を下回るのは、一斉点検のあった03年以来。総発電電力量は246億3,367万kWhで対前年度比12%減。 炉型別の設備利用率は、PWRが89.4%に対し、BWRが52.5%と大きな開きを見せた。 記録的な猛暑に見舞われたこの8月、電気事業連合会10社の日電力量が21、22日と相次いで過去最高を更新、22日の電力量は34億2,886万6,000kWhとなった。この日、東京の最高気温は37℃に達し、東京電力は、今夏の最大電力6,147万kW(14〜15時)を記録した。 東京電力福島第二4号機は25日に、中部電力浜岡3号機は28日に、それぞれ運転開始から20年を迎えた。 写真は、中越沖地震による変圧器火災を踏まえ、柏崎刈羽発電所に配備された化学消防車と操作技師。車両は、千葉火力発電所からの暫定借用。 |