[原子力産業新聞] 2007年9月13日 第2395号 <2面> |
未来館が地下展 高レベルの地層処分技術も展示日本科学未来館(東京・お台場)は今月22日から、特別企画「地下展UNDERGROUND―空想と科学がもたらす闇の冒険」を開催する。高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する展示も行う。 古代人は地下世界を哲学・神話といった空想の中で語り継いできたが、近代になると地球の起源、生命進化の解明の手がかりになってきた。さらに現代では、資源の供給源と同時に、交通網・ライフラインを張り巡らせ、生活基盤を支える空間ともなっている。一方で、地下構造に起因する変動が、生物・人類に脅威をもたらす事態も顕在化してきている。 本企画展では、こういった地下の姿を、同館開館以来のダイナミックなフロア展開で描き出し、地球の内部構造自体がその46億年の時間を表していることをわれわれに気付かせ、資源枯渇、環境破壊といった人類の抱える課題について考えさせる。地表付近から地球深部へ向かう展示では、高レベル放射性廃棄物の地層処分の概念や安全性に関する技術解説、石油探査の最新技術の紹介などを行う。 会期は1月28日まで。科学館の入場は、午前10時から午後4時30分まで。毎週火曜(祝日除く)・年末年始は休館。問い合わせは、日本科学未来館(電話03―3570―9151)まで。 |