[原子力産業新聞] 2007年9月13日 第2395号 <3面>

米TXU社の売却問題 投資ファンドへの身売りを承認

TXU社は7日、株主総会を開催し、投資ファンドへの売却計画が圧倒多数で承認された。米原子力規制委員会(NRC)も11日、TXU社が所有するコマンチェ・ピーク発電所(=写真)のTXU社売却に伴う運転認可移転を承認した。

同社は今年2月、世界有数の投資ファンドであるコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、テキサス・パシフィック・グループ(TPG)らへの身売りを発表。投資ファンド側が提示した買収額は、450億ドルだった。

なおTXU社は今年4月、同社が計画する新規原子力発電所建設プロジェクトについて、テキサス州コマンチェピーク・サイトに限定することをNRCに通告している。三菱重工製のUS―APWR(170万kW×2基)を採用し、08年10〜12月に建設・運転一体認可(COL)を申請。10〜11年にCOLを取得し、15〜20年に初号機の運開にこぎつけたい意向だ。

 

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