[原子力産業新聞] 2007年9月20日 第2396号 <4面>

原発停止のピンチ乗り越え 東電が今夏節電への感謝を

東京電力では、今夏の電力需給の逼迫を受けて、電気の使用者すべてに節電の呼びかけを行なってきたが、ホームページなどで「おかげさまで、この夏を乗り切ることができました」と、節電への感謝と終息宣言を行った。

同社では7月16日に発生した新潟県中越沖地震の影響で柏崎刈羽原子力発電所の7基全基が停止した状態で、夏のピーク電力需要に対応せざるを得ない状態だった。

東電の今夏の最大電力は8月22日15時の6,147万kWとなった。一般市民の節電とは別に、他電力会社からの150万kWを融通してもらったほか、九〇年以来、17年ぶりとなる随時調整契約を結んでいる会社など23社の協力を得て14万kWの需要を抑制。さらに国土交通省から緊急・暫定的に使用許可をもらった塩原水力発電所を含め、6,400万kWの供給力を確保して、予備率4.1%で対応できた。

ちなみに同社での最大電力の発生は、01年7月24日の6,430万kWで、昨年の夏の最大電力は7月14日の5,806万kWだった。


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