[原子力産業新聞] 2007年9月20日 第2396号 <4面> |
日中で量子ビーム分野協力強化 両国の強み活かし日本原子力研究開発機構はこのほど中国科学院との間で、量子ビーム応用研究分野における研究協力取決めを締結した。 当面の協力分野は中性子科学技術、荷電粒子を用いた環境技術や材料科学、高強度レーザー研究、放射光を用いた材料科学など。科学技術情報の交換、技術者および専門家の交流、共同研究などを行う予定で、協力期間は3年間。 両国間では近年、量子ビーム応用研究分野でも人的交流や研究協力が活発化しており、レーザー分野では原子力機構の研究者が中国の研究機関で共同実験を行い、成果を得ている。 今回の取決めはこうした交流実績をもとに、同応用研究分野における包括的な研究協力体制が必要との認識で一致。共通の研究課題に取組むとともに、両国の機関が有する特徴ある施設を相補的に活用することで、一方の施設だけでは成し得ない成果が期待できるとしている。 |