[原子力産業新聞] 2007年9月27日 第2397号 <1面>

福田内閣発足 甘利経産(再任)、渡海文科相 泉、岸田両大臣を再任

福田康夫・自民党総裁が25日、第91代内閣総理大臣に選出され、同日組閣を行い、文部科学大臣に渡海紀三朗・衆議院議員が新任され、甘利明・経済産業大臣が再任された。新内閣は26日に正式発足した。泉信也内閣府特命担当大臣(防災、食品安全、原子力安全)、岸田文雄・同(科学技術政策他)も再任。

渡海紀三朗文科相は、26日の初登庁で、記者会見(=写真左上)に臨み、「自分の力を最大限発揮したい」とした上で、「教育再生」を着実に実行するとともに、「科学技術はライフワーク」との決意の下、これまでの経験も活かしながら、わが国の発展に向け、取り組んでいく考えを示した。

渡海紀三朗(とかい・きさぶろう)氏 48年生まれ。兵庫県出身。早大卒業後、民間会社を経て、86年に衆院初当選。科学技術政務次官、文部科学副大臣などを歴任。原子力二法人統合準備会議の座長も務めた。

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甘利経産相は同日、初閣議後の記者会見(=写真下)に臨み、原子力発電所の改訂耐震指針に照らしたバックチェックを極力早期に完了させることなどを述べた。

甘利経産相は、まず福田総理から再任に際し、中小企業や地方経済の活性化、資源の安定供給などとともに、原子力の安全・安心の確保についても指示を受けたことを説明。その上で、「先日、中越沖地震のデータでは各原子力発電所の基本的安全性が確保できるとの調査結果が出たが、現在進めているバックチェックをできるだけ早期に済ませたい。既に一部先行して取組んでいるところもあるが、必要なら対策を行い、原子力発電所が相当な余力をもって、地震に対応できることを立地地域や全国の人に知らせたい」とした。


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