[原子力産業新聞] 2007年9月27日 第2397号 <2面>

三村知事 へリポート整備など要請

青森県の三村申吾知事は20日、経済産業省に甘利明・経産相を訪ね、六ヶ所再処理施設の安全性確保、施設周辺でヘリポート整備など中越沖地震を踏まえた原子力施設の防災対策を要請した。

知事は同施設での耐震計算の誤りが申請・審査の各段階で見過ごされたとし、クロスチェックの強化などの体制整備を要請。併せてプルサーマルを始めとする核燃料サイクルの推進を求めるとともに、青森県を高レベル放射性廃棄物の最終処分地にしないという国との約束を改めて確認。同廃棄物に関する県民の不安・懸念は払拭されていない状況として、最終処分への政府一体となった取組みを求めた。

防災対策ではヘリポート整備とともに、事業者の耐震安全性の再評価に対する国による確認と公表、重要度のB・Cクラスの耐震安全性の見直し、情報収集の一元化と風評被害の未然防止および広報体制の強化、教訓集の整備等も要請した。


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