[原子力産業新聞] 2007年9月27日 第2397号 <2面>

耐震小委・構造WG 設備への影響など 今後の検討項目を審議

総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会の耐震・構造設計小委員会構造WG(主査=西川孝夫・首都大学東京名誉教授)は13日、第5回会合を開催、新潟県中越沖地震に対する今後の検討項目をまとめた。

同地震の対応策検討のため、「中越沖地震における原子力施設に対する調査・対策委員会」が設置され、この下に「運営管理・設備健全性評価」と「自衛消防隊及び情報連絡・提供」の両WGも設置。耐震・構造設計小委はその下の「地震・津波」、「地質・地盤」、「構造」の3WGの専門的検討結果を取りまとめ、調査・対策委員会に報告する。

今会合で決定した構造WGの検討項目は、@地震動の観測値が設計値を上回った要因A柏崎刈羽原子力発電所の重要な構築物、同機器、その他設備に対する影響B同発電所の今後の耐震安全性評価に反映すべき事項C今後の検討により想定される地震動に対する同発電所の耐震安全性D今回の地震から得られる知見で原子力発電所などに反映すべき事項――など。

今会合では東京電力が、1〜7号機の原子炉建屋基礎版上の加速度応答スペクトル、今後実施予定の地震応答解析による建屋応答の再現などについて説明した。


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