[原子力産業新聞] 2007年9月27日 第2397号 <4面>

地震調査委 刈羽村長、情報提供で意見

総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会の「中越沖地震における原子力施設に関する調査・対策委員会」(委員長=班目春樹・東京大学工学系研究科教授)は12日、具体的審議を行う「原子力施設に関する自衛消防および情報連絡・提供に関するWG」、「耐震・構造設計小委員会」、「運営管理・設備健全性WG」での検討状況について報告を受けた。

この日はまず、原子力安全・保安院がIAEAによる柏崎刈羽原子力発電所の調査報告書の概要を説明し、報告書の指摘した議論に反映させるべき事項と、それぞれに関係する小委員会、WGでの検討状況を整理した。

情報連絡・初動体制に関連し、柏崎刈羽原子力保安検査官事務所のとりまとめた地域会の意見が紹介され、自衛消防・情報連絡・提供WGでの今後の検討に反映していくこととなった。品田宏夫・刈羽村長は地震発生直後を振り返り、震源・震度に関する情報よりも、然るべき立場の人から「大丈夫だ。安心して下さい」といった声を住民は求めていたことを強調した。


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