[原子力産業新聞] 2007年10月26日 第2401号 <12面>

アクチニドサイクルで取り決め 日米仏3か国

日本原子力研究開発機構はこのほど、米DOEおよびフランス原子力庁と「包括的アクチニドサイクル国際実証(GACID)」プロジェクト取り決めを締結した。

第4世代原子力システム国際フォーラム下のナトリウム高速炉のシステム取り決め(06年2月締結)のもとで実施するプロジェクトの1つで、マイナーアクチニド(MA)含有燃料を「もんじゅ」、「常陽」で実証し、「もんじゅ」による集合体規模での燃焼を目指し段階的に研究を進める。

取り決め期間は5年間、第1段階としてMA含有燃料の物性測定、「常陽」を利用した先行照射試験と照射挙動の研究、「もんじゅ」での照射試験実施のための準備・手続き、試験用燃料製造等を3国分担で進める。米国がMA原材料を提供、フランスが燃料ピンを製造、日本で照射試験を行う。第1段階終了後、成果のチェック&レビューを行い、その後の取り決めを締結する。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.