[原子力産業新聞] 2007年10月26日 第2401号 <3面> |
ブルガリア ベレネ原子力プロジェクト 共同出資者を選定へ 5社が応札ブルガリア電力公社(NEK)は17日、ベレネ原子力発電所への共同出資プロジェクトについて、入札を締め切り。エレクトラベル(ベルギー)、ENEL(イタリア)、RWE(ドイツ)、Eon(ドイツ)、CEZ(チェコ)の5社が応札した。 今後NEKは約1か月かけ、各社からの提案を検討し、年内に共同出資契約を締結したい考えだ。 並行して、金融機関とのファイナンス面での交渉も実施する。 ベレネ原子力発電所(PWR、100万kW級×2基)の建設再開プロジェクトは、アトムストロイエクスポルト社(ロシア)を主契約者とし、2008年の建設再開、2014年の初号機運開を目指し準備作業が進められている。 NEKは今年5月、ベレネ発電所を所有するベレネ電力(BPC)を設立し、BPCへの自己出資比率を51%に限定すると発表。残る49%の出資者を選定するため7月に、プロジェクトへの関心表明書を提出した10社のうち6社を指名し、入札を募集していた。 指名された6社のうち、EDF(フランス)は入札を見送った。 なおブルガリア政府は19日、同プロジェクトに対し6億ユーロの融資保証を付与することを明らかにした。ブルガリアとしては、プロジェクトに対する欧州委員会の承認を得て、欧州原子力共同体(ユーラトム)や欧州投資銀行(EIB)から融資を手当てしたい考えだ。 |