[原子力産業新聞] 2007年11月1日 第2402号 <2面>

三菱重工 SG100基目納入=泊向け 海外向けは22基

三菱重工業はこのほど、累計100基目となるPWRプラント用蒸気発生器(SG=写真)を神戸造船所から、北海道電力・泊発電所3号機(出力91万2,000kW、09年12月営業運転予定)向けに納入した。

同社は1970年に国産第1号のSGを関西電力・美浜発電所2号機に納入。38年間で100基を達成したことになる。

国内唯一のSGメーカーとして、ほとんど全ての国内PWRプラント向けに納入するとともに、95年頃から北米・欧州を中心に海外でも取替用の受注を伸ばし、海外向け累計は22基となっている。また取替用は国内でもすでに29基を納入した。

SGは国内向けの標準機種で全高約21m、胴部外径最大約5m、重量約330トンで、内部には逆U字形をした外径約20mm、長さ約20mの伝熱管が約3,400本挿入されている。大型構造物ながら100分の1mm単位の加工精度が要求され、同社ではこれまで培ってきた技術力を活かし、今後も国内外で納入基数を伸ばす方針。


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