[原子力産業新聞] 2007年11月1日 第2402号 <3面>

原産協会 日韓セミナー プサンで開催

第29回日韓原子力産業セミナーが10月29日、30日の両日、韓国の釜山(プサン)で開催された。

開会セッションでは、韓国水力原子力会社の金鐘信社長が「韓国の原子力産業の現状と展望」と題して基調講演を行なった。

金社長は、韓国がいまや世界第6位の原子力発電国に成長したことを強調したほか、2006年の原子力発電の設備利用率は92.3%と2000年以来7年連続で90%を超えている、と指摘。韓国最初の原子力発電所である古里1号機が初臨界以来、30年を経過し、現在、運転継続の許可申請中で、年内には安全審査が終了する見込みだ、と述べた。

また、住民投票の結果、05年11月に低中レベル廃棄物処分サイトに選定された施設の正式名称が最近、「月城低中レベル放射性廃棄物処分センター」に決まったことを明らかにした。09年末までには第1期計画(容量10万ドラム缶分)が完成する予定。

日本からは、服部拓也・原産協会理事長を団長に、電力、メーカー、研究機関等の専門家27名からなる代表団が参加しており、東京電力から柏崎刈羽原子力発電所における新潟県中越沖地震の影響と耐震設計などについて講演した。

代表団は、セミナー終了後、斗山重工業・昌原工場、蔚珍原子力発電所、中低レベル放射性廃棄物サイトを視察する。


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