[原子力産業新聞] 2007年11月8日 第2403号 <1面>

日本原燃 アクティブ試験大詰め ガラス固化体の製造開始

日本原燃は5日、六ヶ所再処理工場でガラス溶融炉の運転性能確認試験を開始、ガラス固化体の製造を始めた。

ガラス固化は核分裂生成物を含む高レベル廃液を溶融炉の中で混合した後冷却し、核分裂生成物をホウケイ酸ガラスに固定化するプロセス。同試験開始で、アクティブ試験も最終段階に入った。

同再処理工場は、原子力機構が東海再処理施設で開発を進めた独自の液体供給式直接通電型セラミックメルタ(LFCM)法を導入。ホウケイ酸ガラスは耐熱、耐腐食性に優れたセラミック炉の中で電極間直接通電のジュール加熱により溶融、高レベル廃液を供給、混合した後、この溶融物をキャニスターに注入する。同日、この注入・充填も開始。アクティブ試験では百数十体のガラス固化体を製造する。


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