[原子力産業新聞] 2007年11月22日 第2405号 <2面>

東電と電事連 今冬の電力需給見通しを発表

東京電力は16日、同社の今冬の電力需給見通しを発表した。

今冬は気象庁の予報による全国的に平年並みの寒さとなることを前提に、最大電力を過去最大の5,380万kWと予想。中越沖地震による影響で柏崎刈羽原子力発電所が全7基停止しているものの、長期計画停止中の火力発電所の運転再開や試運転電力の活用などにより、供給力確保に努めることによって、供給力を5,680万kW確保、予備力は300万kW、予備率5.6%を準備できるとしている。

東京電力では12月以降も、電気の消費者に節電の協力を訴えていく。

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電気事業連合会では16日、今冬の電力10社の最大電力需要を1億5,874万kW程度と冬季としては過去最大の需要見通しを発表した。

これに対する供給力は1億8,061万kW程度を確保し、供給予備率は約14%となる。06年は記録的な暖冬だったため最大電力が1億4,797万kWにとどまったが、その前年の05年冬は1億5,479万kWと過去最大だった。


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