[原子力産業新聞] 2007年11月22日 第2405号 <2面>

六ヶ所濃縮工場 濃縮能力が「年300トン未満」に

日本原燃は19日、六ヶ所ウラン濃縮工場で稼動している2ユニット「RE―2B」(150トンSWU/年、98年4月運転開始)、「RE―2C」(同、98年10月運転開始)のそれぞれ一部のカスケード(段)を停止する、と発表した。個々の遠心分離機の停止状況などから、カスケードごとの一部停止を決めたもの。工場の濃縮能力は非公開だが、「年間300トンSWU未満」となる。

ユニット運転の変更を行うため同社では、原子力安全・保安院から16日、カスケード設備の濃縮度管理インターロックの作動条件の変更などについて許可を得ていた。

両ユニットの停止遠心機の数は9月末で、RE―2Bは2,426台、同―2Cは2,188台に達していた。

新型遠心分離機を開発中の同社では12日、新型機のカスケード試験において六フッ化ウランを使用したホット試験を開始したばかり。開発計画が順調に進めば、2010年度ごろから既設遠心機のリプレースを開始し、2020年ころには当初計画の1,500トンSWU/年の生産体制を確立することにしている。

同社では2010年までは現在の遠心機群を運転することにしている。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.